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春の予防シーズン到来!|愛犬の健康を守るために必要な予防とは?
- 2025.04.8 | ブログ
春は暖かくなり過ごしやすい季節ですが、同時に感染症や寄生虫のリスクが高まる時期でもあります。
大切な家族である愛犬が元気に春を過ごせるよう、日常のケアと合わせて予防にも少し目を向けてみましょう。

■目次
1.犬の予防に必要な5つのポイント
2.病気予防以外のメリットも
3.まとめ|予防は「もしも」に備える安心材料
犬の予防に必要な5つのポイント
① フィラリア予防
フィラリア症は蚊が媒介し、心臓や肺に寄生して重篤な症状を引き起こす病気です。月1回の内服やスポットタイプ、年1回の注射などで確実に予防が可能です。
この地域では、通常4月から11月の間に予防するのが一般的ですが、近年は暖冬の影響で蚊の活動期間が延びる傾向が見られます。蚊が現れてから1ヶ月後、いなくなってから1ヶ月後までを目安に、12月ごろまで予防を続けた方が安心な場合もあります。
当院では、予防薬をまとめて処方することでお得になる制度(8回分以上の処方で割引)がございます。ただし、お薬の種類によっては対象外になることもありますので、詳しくはスタッフまでお気軽にお尋ねください。
② ノミ・ダニ予防
ノミやダニはかゆみや皮膚炎だけでなく、重い感染症(バベシア症やライム病など)を引き起こすこともあります。室内で暮らしていても、飼い主さんの服や靴に付いて持ち込まれることがあるため注意と予防が必要です。
ダニの活動も年々早まり、近年では3月から11月、場合によっては12月まで予防が必要とされることも増えてきました。季節や環境に合わせて、予防のタイミングを調整していきましょう。
③ 混合ワクチン接種
犬ジステンパーやパルボウイルス感染症などの命に関わる病気を防ぐため、年1回の混合ワクチン接種が推奨されています。お散歩コースや外出の頻度に応じて、必要なワクチンの種類は変わってきますので、愛犬の生活スタイルに合った予防計画をご相談ください。
④ 狂犬病予防接種(義務)
狂犬病は人にも感染する非常に危険なウイルス感染症です。日本では年1回の接種が法律で義務付けられており、自治体への登録や接種証明の発行が必要になります。
春は集合注射の時期でもありますので、忘れずにご準備ください。
⑤ 定期的な健康診断
犬は体調の変化を言葉にできないため、見た目には元気そうに見えても、実はどこかに不調を抱えていることもあります。
年1〜2回の健康診断を受けることで、病気の早期発見や早期治療につながります。予防接種のついでに受けていただくのも、無理なく続けるポイントです。
病気予防以外のメリットも
ワクチン接種やノミ・ダニ予防は、体調管理だけでなく以下のような場面でも役立ちます。
◆トリミングサロンやペットホテルの利用
多くの施設では、混合ワクチンやノミ・ダニ予防の実施を利用条件としています。急な預け入れ時にも慌てないよう、普段から準備しておくと安心です。
◆入院時の安全確保
動物病院に入院する際、他の動物たちへの感染を防ぐため、ワクチン接種をお願いすることがあります。
◆賃貸住宅の入居条件
ペット可のマンションやアパートでは、予防接種の証明書が求められることがあります。引っ越しや物件探しの際に慌てないためにも、日頃からしっかり予防を行いましょう。
まとめ|予防は「もしも」に備える安心材料
予防は「絶対に必要」というよりも、「しておいてよかった」と思える準備のひとつです。すべてを完璧にやろうとせず、愛犬の生活スタイルや体調に合わせた予防を一緒に考えていけたらと思っています。
春の訪れをきっかけに、愛犬の健康チェックや予防の見直しを始めてみませんか?
当院では各種予防に対応していますので、気になることがあればいつでもご相談ください。
■当院の予防医療についてはこちらから
福岡市東区のみどりが丘動物病院