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近年、ご家族の方々の動物への関心が高まり、犬や猫の寿命は年々伸び続けています。
しかし、寿命が伸びることで動物たちの高齢化も進んでいくこととなり、人と同じく「がん」は死亡原因の上位になります。
「がん」は悪性腫ようの総称ではありますが中には腫ようには良性のものもございます。

腫よう(できもの)・
治らない傷で
お悩みの飼い主様へ

体の表面、口腔内、耳の中にできものがあり、大きくならないように心配しながら生活されている方。傷があり、かさぶたと出血を繰り返し、なかなか治らず、心配されている方。
いずれも腫瘍(ガン)の可能性があります。

『まだ小さいから様子見ましょう』と言われ、大きくなってから病院に行くと『もう手遅れです』と言われる。このようなことは、まだ獣医療では多いように思われます。
しかし現在、腫瘍の研究が進み、できた場所により、悪性の可能性がどのくらいあるのか分かるようになってきており、切除が必要か細胞診検査も可能になっています。

また、例え良性であっても、場所により大きくなるとまずいことがあります。
眼が閉じない、関節が曲がらない、口が閉じない場合は命の危険もでてきます。
つまり、あっていい腫瘤はないということです。

小さいうちであれば、局所麻酔での切除も可能です。
大切な仔に何かできていましたらご相談ください。

大きな傷を負って、
早く治してあげたいと
願っている飼い主様へ

事故、火傷で皮膚を失った等、大きな傷があり、なかなか治らずお困りの飼い主様、
皮膚移植という方法もあることを知ってください。
多少の皮膚の欠損であれば、犬、猫の皮膚は引っ張ると結構伸びますので、
引っ張り縫合をすれば、1~2週間でくっつくこともあります。
しかし、大きさや場所によっては治癒まで時間がかかることもあります。
皮膚移植はそのようなときに有効です。

ゆとりのある胸から脇あたりの皮膚を欠損部に移植するのです。
自己移植と言って、自分の皮膚を自分に移植するので、拒絶反応はおこりません。
塗り薬で皮膚を再生させる方法で3か月かかる場合、この方法なら2週間で済みます。

傷を舐めないようにつけているエリザベスカラーも早く取ってあげられ、
治療によるストレスから早く解放させてあげることができます。