受付・診療時間

休診日:水曜日/木曜日

手術でしか治癒できない病気やケガの場合だけでなく、内科治療(薬や注射)に反応しない場合や手術することがその仔と ご家族の負担を最小にすると判断した場合にお勧めしております。

また、麻酔の危険性、手術、術後の注意点、合併症について十分お話をして、ご納得いただいてから行います

治療期間を短くするために
行った方がよい手術の実例

当院で実際におこなったチェリーアイ・耳血腫の症例についてご紹介いたします。
早期の治療が、治療期間を短く、負担も最小限にすることができますので、定期受診をおすすめいたします。

チェリーアイ

第三眼瞼腺という腺組織が飛び出し、赤く腫れあがる病気

犬の目には上眼瞼(上まぶた)と下目瞼(下まぶた)のほか、鼻側に瞬膜とも呼ばれる第3番目の眼瞼(がんけん)があります。そして第三眼瞼腺(瞬膜腺)という腺組織があり、チェリーアイはこの第三眼瞼腺が瞬膜の外に飛び出してしまう病気です。
飛び出した第三眼瞼腺は様々な刺激にさらされ、炎症を起こし、サクランボのように赤く腫れあがります。また、この部分が目の結膜や角膜を刺激し、結膜炎や角膜炎が起こることもあります。
点眼薬、内服薬で治療できることもありますが、再発を繰り返したり、治療までの長い間、エリザベスカラー(ラッパ型のえり巻)を装着し、目をこすらないようにしなければなりません。

手術は、再発率を下げ、ストレスになるエリザベスカラーの装着期間を短くすることができます

耳血腫

耳介が何らかの原因で内出血し、水風船のように膨らんでしまう病気

耳マダニや細菌、真菌などの感染による外耳炎の悪化が原因となることが多いですが、ケンカや免疫の病気でなる場合もあります。

治療には、注射器を使って溜まった血を吸い出し、抗生物質や抗炎症剤などで原因を鎮める内科的治療もありますが、この方法では、一回で治ることは稀で、血が溜まるたびに来院し、その子だけでなく、ご家族のご負担も多大なものになります。

当院では、麻酔手術が危険と判断されない限り、治療期間が短縮され、再発率も低い、外科的治療を強くお勧めいたします。

治療が遅れるとキレイに治らない場合も

治療が遅れてしまった猫の場合、治療した後でも耳が変形したままになります。
そうなると通気が良くない状態なので、再び外耳炎などの耳の疾患が起きやすくなります。
片耳だけ垂れた様な感じになったり、耳がぷっくりしているという場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。