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子犬・子猫の嘔吐・下痢について
- 2024.07.1 | ブログ
お家に来たばかりの子犬子猫が嘔吐や下痢をしたら、心配ですよね。少しくらいならと様子見をしてしまう方も多いかもしれませんが、子犬子猫の嘔吐下痢は数日で命に関わる場合もあります。
このページでは、子犬・子猫の嘔吐・下痢についてご紹介します。
大人の嘔吐・下痢はこちらをご覧ください
犬の飼い主様へ〜子犬を家族に迎えたら〜
猫の飼い主様へ〜子猫を家族に迎えたら〜
■目次
1.子犬・子猫が嘔吐や下痢をする原因
2.病院に来るタイミング
3.診断方法・治療方法
4.予防や家庭での注意点
5.まとめ
子犬・子猫が嘔吐や下痢をする原因
・ストレス
環境の変化によるストレスで嘔吐や下痢が起こりやすいです。
・消化不良
子犬子猫は成犬成猫に比べて消化器官が未発達のため、フードの変更や食べ過ぎなどによって消化不良を起こしやすいです。
・感染症
パルボウイルス感染症や猫汎白血球減少症などの感染症は、激しい嘔吐や血便を起こし、重篤な症状を引き起こす可能性があります。
・寄生虫
回虫や瓜実条虫などの寄生虫が原因で嘔吐や下痢をすることがあります。
・その他
アレルギー、異物誤飲、内臓疾患なども考えられます。
病院に来るタイミング
以下の症状がみられる場合は、すぐに動物病院を受診してください。
・1日に何度も嘔吐・下痢をする、または2~3日以上続く
・血便や黒い便をする
・無気力にぐったりしている、食欲がない
・お腹が膨らんでいる、または痛がっている
・脱水症状がある(鼻が乾燥している、皮膚の弾力がないなど)
愛犬や愛猫が嘔吐や下痢をした時、飼い主様は不安でいっぱいになりますよね。しかし、慌てる必要はありません。当院では、できるだけ負担の少ない検査・治療を優先に行い、皆様の不安を解消できるよう努めています。
診断方法・治療方法
基本的な視診・聴診に加えて、検便や血液検査を行い総合的に判断します。
子犬や子猫の場合、先天性疾患の可能性も考慮し、エコー検査やレントゲン検査、CT検査を行うこともあります。
治療は原因によって異なるため、まずは原因をしっかりと見極めることが重要です。また、嘔吐や下痢を呈している子の多くは脱水症状を起こしているため、皮下補液などで脱水を補正することもあります。
予防や家庭での注意点
お家に迎えたばかりの子犬や子猫は、最初の1週間ほどはケージの中でそっと見守るようにし、少しずつ新しい環境に慣らしてあげましょう。
性格的に明るく、遊んでほしそうにしている場合は、少しずつ触れ合いの時間を増やしていきましょう。
また、ワクチン接種が終わるまでは他の犬や猫と接触しないようにしてください。
まとめ
子犬・子猫は症状が悪化するスピードが速く、命に関わる場合もあります。様子見せず、少しでも異変を感じたらすぐに受診するようにしましょう。また、ご不安な点があれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
福岡市東区のみどりが丘動物病院
092-663-2225