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節分

こんにちは。連日、厳しい寒さが続きますが皆様、風邪など

ひかれてないでしょうか。

今回のブログは、看護師のキムが担当させていただきます。

1月も早や半年が過ぎ、街は節分に向けて賑わってきています。

鬼の仮面を作って、大騒ぎしながら豆を投げあった幼少期。

私が初めて作った鬼の仮面は、「魔除け」として未だに、我が家のリビングに飾られています。

「御守り」と表現して欲しいところですが、今年も呼び方が変わる事はないまま

2月を迎えそうです。

さて、私には毎年、節分の時期がくる度に思い出すワンちゃんがいます。

いつ出会ったのか、記憶にないくらい幼い頃から私の思い出の中にいるその子は、

近所の野良犬の女の子で、名前をポコちゃんと言いました。

(…と、言うよりも私がポコと勝手に名付けて、呼んでいただけですが)

雪のように真っ白な彼女は、学校帰りや散歩中、外遊びをしていると、

ふいに何処からか姿を現し、私に付き添って家に送ってくれたり、

休みの日には玄関の前や庭まで遊びに来てくれる人懐こい、とても優しい仔でした。

 

野良犬なのに、高貴で品があり、ご飯を貪ったり、

息を切らして走ったりする姿を見たことがなく、いつも静かに佇んでいて、

まるで日本昔話に出てくる動物の神様みたいだと、幼いながら胸をときめかせたものでした。

どうしても家族の一員になってほしくて、何度も首輪やリードをつけてはみたけれど、

少し目を離した隙に、自分で上手に鎖を外して、また何処かに消えてしまう、という事の繰り返しで、

私もいつからか、彼女から自由を奪う事で、もう2度と自分の前に出てきてくれないかもしれない、

と怖くなり、途中から引き留める事をやめました。

そんなポコのお気に入りが、温かいミルク、ワンちゃん用の骨型チューインガム、

そして豆まき終了後の豆でした…

当時の私は、ワンちゃんにとって、豆が消化不良を起こしてしまう、

食べさせてはならない物の1つなど知る由もなく、

せっせと拾い集めて運んでは、食べさせていました…

今となってはスーパーに陳列されている豆を見る度に、胸が痛いです。

節分とは「季節を分ける」という意味を含んでいるそうで、

「これから始まる、新しい一年が、不幸や災いが無い一年になりますように」と言う願いを込めて、

豆をまくと言います。

2016年、どんな新しい季節がくるのか、本当に楽しみです。

 

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